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episode.01

釜と薪で煮詰める昔ながらの塩づくり

 多くの観光客が訪れる本土最南端、佐多岬。そのすぐ近くに、とある一軒の家屋があります。薪を焚くいい香りと煙がたちこめるその家屋から、「こんにちは」と顔を出したのは、ここで塩づくりを行う森大輔さんです。

 森さんは、ひと月に二度訪れる大潮の日に、佐多岬のきれいな海水を汲み上げ、薪をつかって釜で煮詰めるという昔ながらの製法で塩づくりを行っています。1トン半の海水から取れる本当においしい塩は、わずか30キログラムというから驚きです。じっくり煮詰めてえぐみを無くし、塩本来の旨みを引き出す森さんの塩は、とてもまろやか。素材そのものの味を引き立てると好評で、リピーターも多いのだとか。

 「海水に含まれる不純物は、火を通さないと取れないんです。うちはそれを地道にていねいにすくっています」と森さん。塩を楽しんでもらいたいという想いから、自らがつくる塩に、「楽塩」という名前をつけたそうです。

株式会社サウスマックス 森 大輔さん
現在、南大隅町の体験プログラムの一つとなっている「楽塩」の塩づくり。「佐多岬に訪れた人の想い出が、また一つ増えるとうれしい」と話してくださいました。株式会社サウスマックス 森 大輔さん
現在、南大隅町の体験プログラムの一つとなっている「楽塩」の塩づくり。「佐多岬に訪れた人の想い出が、また一つ増えるとうれしい」と話してくださいました。
「料理に合わせて塩を使い分けると、さらにおいしさが増すんですよ」と森さん。食材のおいしさを引き出す楽塩は、多くの料理人からも支持を受けています。
「料理に合わせて塩を使い分けると、さらにおいしさが増すんですよ」と森さん。食材のおいしさを引き出す楽塩は、多くの料理人からも支持を受けています。
「料理に合わせて塩を使い分けると、さらにおいしさが増すんですよ」と森さん。食材のおいしさを引き出す楽塩は、多くの料理人からも支持を受けています。
作業場は元々民宿だったのだとか。すぐ隣にある大きなガジュマルの木が、防風林となってくれているそうです。作業場は元々民宿だったのだとか。すぐ隣にある大きなガジュマルの木が、防風林となってくれているそうです。

塩づくりのきっかけは夕陽に輝いていた海

 森さんが塩づくりを始めたのは8年前。当時は別の仕事をしていたそうですが、ある日、仕事帰りにとても美しい景色を見たといいます。「錦江湾の向こうの開聞岳に夕陽が落ち、海が輝いていたんです。そのとき、この海から塩をつくってみたいと直感で思いました」。塩づくりに関しては全くの素人のため不安もよぎったそうですが、奥さまがやさしく背中を押してくれたそうです。

 生産と加工、そして販売も行うため、奥さまの協力なくしてはできなかったと、今も感謝しながら塩づくりに励む森さん。最近では、同じ大隅にある村山製油の村山トシさんとコラボして、新しく、麦味噌を作り始めることにしたのだとか。

 「次は何をしようかと、海を見ながら考えるのが楽しい」。生まれも育ちも南大隅町で、ずっと海に囲まれて過ごしてきた森さん。これからも、海と会話をしながら生まれてくる森さんならではのアイデアで、きっと多くの人たちを笑顔にしていくことでしょう。

塩づくりは森さんと奥さま、そして義理のお父さんの3人で。家族の協力があってこそ、おいしい塩ができるのです。
塩づくりは森さんと奥さま、そして義理のお父さんの3人で。家族の協力があってこそ、おいしい塩ができるのです。
塩づくりは森さんと奥さま、そして義理のお父さんの3人で。家族の協力があってこそ、おいしい塩ができるのです。

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