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episode.11

おもてなしの心が伝わる町づくり

 大河ドラマ「西郷どん」で再び西郷さんブームに沸く鹿児島ですが、大隅にも西郷隆盛ゆかりの地があることをご存知ですか。西南戦争の直前に西郷さんが過ごした場所。それが鹿屋市高須町です。

 「昔は夏になると多くの海水浴客で賑わっていたもんです。高須の活気を取り戻したい」と話すのは、町内会会長の上原義史さん。町内情報誌を発行したり、まち歩きツアーを主催したりと、観光客を呼び込むための様々な工夫をこらしています。町内情報誌の原稿を書くのは上原さんご自身。以前、出版のお仕事をされていた上原さんの記事は、なるほど読み応え十分です。

 まち歩きのツアー客は一度に30人ほど訪れるそうで、上原さんが先頭に立って西郷隆盛ゆかりの地や高須の見どころなどを案内。途中、海の見えるテラスでは、商店街の菓子屋さんがつくる味噌饅頭などを振る舞うのだとか。手作り感のある温かいツアー内容に、この町のおもてなしの心を感じます。

上原義史さん
高須町の町内会会長。まち歩きガイドの案内をされています。「移住してくれる人が増えるとうれしい」と上原さん。上原義史さん
高須町の町内会会長。まち歩きガイドの案内をされています。「移住してくれる人が増えるとうれしい」と上原さん。
歴史のまち高須
まち歩きをしながら、神社や橋の由来などを一つひとつ丁寧に説明してくださる上原さんの話がおもしろく、あっという間に1時間が経ってしまいました。左の写真は、西郷さんの横顔にも見えるとか。
歴史のまち高須
まち歩きをしながら、神社や橋の由来などを一つひとつ丁寧に説明してくださる上原さんの話がおもしろく、あっという間に1時間が経ってしまいました。左の写真は、西郷さんの横顔にも見えるとか。
歴史のまち高須
まち歩きをしながら、神社や橋の由来などを一つひとつ丁寧に説明してくださる上原さんの話がおもしろく、あっという間に1時間が経ってしまいました。左の写真は、西郷さんの横顔にも見えるとか。
高須名物「味噌饅頭」
まち歩きのツアー中に配られる、味噌饅頭。
商店街にある冨士屋の手作りの人気商品です。高須名物「味噌饅頭」
まち歩きのツアー中に配られる、味噌饅頭。
商店街にある冨士屋の手作りの人気商品です。
町内情報誌「ぅんだもしたん高須」
平成20年から発行している町内情報誌「ぅんだもしたん高須」。上原さんが高須の見どころを上手にまとめられています。町内情報誌「ぅんだもしたん高須」
平成20年から発行している町内情報誌「ぅんだもしたん高須」。上原さんが高須の見どころを上手にまとめられています。
高須の海岸。写真右側の奥、岩場の茂みの中には、旧日本軍のトーチカ跡が今も残ります。高須の海岸。写真右側の奥、岩場の茂みの中には、旧日本軍のトーチカ跡が今も残ります。

歩いてこそ分かる高須の魅力

 高須の見どころは大きく3つあります。まずは、西郷さんが西南戦争に赴く直前に宿泊したと言われる田中吉右衛門の家。人生最後のくつろぎの時を過ごしたこの家の近くには、上原さんのアイディアで、西郷さんの身長と同じ178cmの案内板が設置されています。

 2つ目が、海の岩場にある旧日本軍のトーチカ跡。岩場の茂みから機銃を据える場所を「トーチカ」と呼ぶそうです。米軍の計画では昭和20(1945)年11月に上陸予定だったそうですが、8月に終戦を迎えたため、ここは使われることなく戦争遺跡として残りました。

 そして最後が旧国鉄時代の高須駅跡。実は今から30年前、志布志駅から鹿屋駅、そして国分駅までを結んでいた「大隅線」が廃線に。大正4(1915)年に高須〜鹿屋間から始まった大隅鉄道の歴史。今は無き線路の跡を歩くと、当時の人々の暮らしや息づかいが聞こえてくるようです。小さな町にギュッと魅力が詰まった高須をぜひ訪れてみませんか。

「西郷南州翁ゆかりのまち・高須」と見出しの書かれた案内板。案内板の除幕式には西郷さんのひ孫さんも訪れたそうです。「西郷南州翁ゆかりのまち・高須」と見出しの書かれた案内板。案内板の除幕式には西郷さんのひ孫さんも訪れたそうです。
①溶結凝灰岩の石垣①溶結凝灰岩の石垣
②高須川河口から川津神社方面②高須川河口から川津神社方面
③波之上神社③波之上神社
④トーチカ④トーチカ
⑤西郷隆盛の宿泊宿跡⑤西郷隆盛の宿泊宿跡
⑥旧大隅線のトンネル
⑥旧大隅線のトンネル

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