オスミツキ おおすみのおみやげ

門倉多仁亜さん

大隅の海岸に魅せられて

テレビや雑誌で活躍する料理研究家の門倉多仁亜さん。自らの経験に基づく暮らしのメソッドをまとめた著書は、多くの女性たちの共感を得ています。

ドイツ人の母と日本人の父を持ち、ドイツ、アメリカ、日本で育ってきた多仁亜さん。大隅との縁は、鹿屋市出身のご主人との出会いから始まりました。

初めて大隅を訪れた時、ご主人が連れて行ってくれたのが、内之浦(肝付町)の海だったそう。白い砂浜と遠くに船が行き交う青く広い海。手つかずの自然が残る美しい景色は、心に深く焼き付きました。

そんな大隅ならではの風景をぜひ知ってほしいと、国内外から訪れる友人たちを案内することも多いと言います。

「海外から来た人もその美しさには驚きますね。最近はお弁当を持って、海岸沿いでピクニックをするのがお気に入りです。楽しく過ごすことが目的なので、お弁当の中身はシンプルに。おにぎりとお漬け物、さつま揚げ、卵焼きに甘い物をひとつ。鹿児島の郷土菓子・けせん団子を持っていくことも多いですね」。

豊富な食材が大隅の宝

門倉多仁亜

幼少期からさまざまな土地で暮らし、料理研究家としても国内外のさまざまな味にふれてきた多仁亜さん。大隅の食の魅力は、地元で生産される豊富な食材にあると言います。

「魚も肉も野菜も乳製品も何でもつくっているのが素晴らしい。旬の食材が採れたてだから、何でも美味しいんです」。

美味しい食材は味もさることながら、香りがいいのも特徴なのだそう。南国の太陽をいっぱいに浴びて肥沃な大地で育った大隅産の野菜やフルーツは「味が濃く、香りもいいですよ」と太鼓判を押してくださいました。

さらに、和食に欠かせない醤油や味噌も鹿児島産を愛用しているそう。調味料やお茶なども大隅で購入することが多いと言います。

おみやげは、お福分け

門倉多仁亜

できるだけ地のもの、そして自然に近いものを味わいたいと語る多仁亜さん。

鹿児島と東京を行き来する暮らしの中で、親しい方へのおみやげに選ぶのもやはり食べ物です。

「大隅産のマンゴーや柑橘類を贈ることもありますし、芋焼酎は女性にも喜ばれますね」。有名な銘柄よりも、地元で愛される焼酎を指名買いしています。

また、生産者や豊富な知識を持つ販売者との会話も、おみやげ選びの醍醐味のひとつ。産地などのバックボーンが見えると、安心感が高まり、愛着も生まれます。

そんな多仁亜さんにとって、おみやげは言わば“お福分け”。

「自分が食べて美味しいと思ったものを、ちょっと食べてみない?って。美味しいからあなたにも食べて欲しいという“気持ち”ですよね。だから決して高いものを買う必要はないし、こんな場所でこんな人が作ってたよって言えたら、もっとうれしい。訪れた土地での思い出とともに自宅で味わうのも、またいいものです」。

門倉 多仁亜 さん KADOKURA Tania

1966年神戸市生まれ。ドイツ人の母、日本人の父を持ち、ドイツ、アメリカ、日本で育つ。国際基督教大学卒業後、外資系証券会社に勤務。鹿屋市出身の夫の留学先のロンドン在住時に「ル・コルドン・ブルー」で長年興味のあった料理と製菓を学び、グランディプロムを取得。帰国後に始めた料理教室が人気を呼び、現在はテレビ・雑誌で料理やドイツのライフスタイル全般を紹介している。2009年に鹿屋市に自宅を構え、生活のベースである東京と鹿児島を往復する暮らしを送る。