町全体から伝わってくる熱い「ロケット愛」
…6、5、4、3、2、1…。地を揺るがす轟音とまばゆい噴射の光を放ち、宇宙への旅路に着くロケット打ち上げの瞬間を目の前で体感できるのは、2つの射場を擁する鹿児島ならでは。
大隅半島東岸に位置する内之浦宇宙空間観測所では、昭和37(1962)年2月の設立以来、大小400機を越すロケットを打ち上げてきました。また、昭和45(1970)年のわが国初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げ以降、30機近くの衛星・探査機を宇宙に送り出しています。打ち上げから7年後、奇跡的な帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」も、この射場から打ち上げられました。
潮風に包まれたのどかな港町を歩くと、町のそこかしこにはロケットやアンテナ、衛星などのモニュメントが飾られ、銀河、ロケット、コスモなどの名を持つお店や施設、お菓子が目白押しです。町中から伝わってくる、熱烈な「ロケット愛」に、ほのぼのとした心持ちになります。
