昭和初期創建の石蔵で時を忘れて憩う
旧大隅線東串良駅跡に建つ石蔵は、現在、大隅地方で百年以上にわたって酢や醤油などの醸造に携わる児玉醸造の直売所として活用されています。もともと石蔵は、昭和初期、産業組合(現JA)によって建造され、米の貯蔵庫として使用されていました。昭和62(1987)年の大隅線廃線とともに取り壊される予定でしたが、児玉醸造3代目の正達さんが「駅の歴史を町に残したい」と建物を買い取り、取り壊しを免れました。一時期、知人の絵画や写真の収蔵庫として使用されていましたが、4代目の拓隆さんらの手によって周囲の整備と改装を行い、平成25(2013)年、児玉醸造直売所としてオープン。現在、気軽に訪れることのできる空間として一般開放されています。つくりたての酢や醤油などを試食して自分好みのものを品定めしたり、自分だけのオリジナルラベルを貼ったミニボトル作成体験を楽しむこともできます。

カフェや雑貨店、マッサージ屋さんなどが出店するイベント「石蔵小町」。心地よい空気の中でゆったりと過ごせます。
※開催日は要確認




ボトルの中身は、村山さんが製造に携わっている新鮮な刺身醤油。イラストや文字、デコシールで可愛くデザインすれば食卓も楽しくなりそう。