株式会社おおすみ観光未来会議 相談役に白橋大信氏が就任しました。
白橋大信氏は、鹿児島県大隅地域振興局長や鹿児島県観光連盟専務理事を歴任されるなど、大隅地域や観光事業に精通され、これまで当社監査役としても約2年間ご尽力いただきました。
6月1日付で当社相談役として、これまでの豊富な経験や知識を生かし指導・助言をいただきます。
【観光資源を観光商品に変える】
相談役 白橋大信
今から12年前になるが、大隅地域振興局の局長として、大隅で2年間勤務した。
大隅で初めて暮らす私は、この地に身も心も漬かるため、薩摩半島のことは忘れ、県庁での会議と墓参り以外は薩摩半島には渡らないことにした。
住んでみて初めて分かったことだが、大隅の豊かな自然景観と豊富な山海の食材に正直驚いた。休みの日には、北は大川原峡から南は佐多岬まで車を駆って出かけるのが週末の過ごし方だった。
大隅半島は不思議な地域である。外からはなかなか想像しにくいが、その内側には思わず息をのむような光景を宿している。私には、宝石の原石が大隅のいたるところにゴロゴロ転がっているような印象を受けた。
あれから12年が経つがその印象は今も変わらない。
ただ、大隅の観光資源は、間違いなく豊かなのだが、それがそのまま観光商品になるわけではない。
観光資源と観光商品は別次元のものである。
では、観光資源を観光商品に変えていくためには、どうするか。私は、三つの地域力が必要になると思っている。
一つは、企画力である。
大隅の優位性のある観光資源を広域的な観点から組み立て直し、実現性の高いプロジェクトにまとめる企画力
二つは、調整力である。
4市5町の行政や観光協会、観光関係団体にプロジェクトへの理解と共感を求め、共同作業に就いてもらうための調整力
三つは、伝導力である。
プロジェクトのコンセプトに基づいた、情報発信やイベントを様々なツールを駆使して拡散し伝えていく伝導力
これからの役割の一端を担うのが「おおすみ観光未来会議」ではないだろうか。
もちろん、三つの地域力のうちどれ一つとっても、そう簡単なことではないが、チャレンジしなければ道は開けない。
大隅地域のマンパワーを結集すれば不可能では無いと思う。