菅原神社にある「桜嶋焼亡塔」

菅原神社と言えば、鹿屋の海岸に浮かぶ菅原神社が
有名ですが、垂水にも菅原神社があります。
ここには、鹿児島でもあまり見かけない安永噴火で亡くなった方々の
冥福を祈った供養塔があります。


二つの鳥居をくぐり、本殿があります。

さらにこの左に「桜嶋焼亡塔」があります。

櫻嶋焼亡塔(さくらじましょうぼうとう)
この櫻嶋焼亡塔は、安永8年(1779年)10月1日安永噴火の噴若や火砕流等によって亡くなった人々の冥福を祈った供養塔です。
碑石の七言絶句には
「山焦海沸火燒天 滿地初開火裏蓮 早使衆生逃世界 從他劫火壞三千」
と書かれています。
(桜島は燃え上り、錦江湾は溶岩のために沸騰し、噴煙の火は咲空を焼く。熔岩が地上いっぱいに落ちると同時に赤く破裂する様子は、天地が生まれたときの火の中から生まれた蓮の花のようだ。一刻もはやく人々をこの場所から避難させよ。さもないと、この世が滅びる時に起こるという、動火のような噴火の火は何もかも確立せてしまうだろう。)引用元:垂水市教育委員会
世界の終わりを思わせるような七言絶句ですが、
実際にその場にいた方々にとって
それは本当にそのものだったのではないか、と思いました。
また、このようなことがいつか起こるかもしれない鹿児島で
いつでも心掛けることが大切だと思わされました。