錦江町池田地区。のどかで自然豊かな山村地域に『TRee Life』があります。
アトリエ内には珍しい植物や木の実、大胆にアレンジされたドライフラワーがたくさん。ディスプレイされている古家具や花瓶も素敵で、エキゾチックな世界観に引き込まれます。
植物の美しさや生命力を味わい尽くせるお店を営むのは、木下巧大さん、朋子さんのご夫婦です。
都城市の生花店で働いていたお二人。2018年に巧大さんのご実家がある池田地区にUターン移住し『TRee Life』を創業しました。
「独立に向けて走り出そうとしてた時期に、地元にご縁があって。たまたま錦江町に住んでしまったからかなぁ。親父の農業もちょっと手伝いたいなと思って」。冗談混じりにお話しくださった店主の巧大さん。現在はお店を営みながらお父さんの農業を手伝い、漬物用大根やサツマイモの生産に従事されています。
「大変だけどこの暮らしを気に入っています。気軽にお酒を飲みに行けないのが残念だけど…」。
緑いっぱいの池田地区での生活は不便ながらも楽しまれているご様子。飲食店がない地域で居酒屋さんとコラボした展示イベントを行うなど、山奥からお二人のスタイルで”植物のある暮らし”を提案してきました。
TRee Lifeでは、お客様の注文に合わせ、旬の植物にこだわった仕入れを行っています。季節感はもちろん、お二人の抜群のセンスを活かした大胆なアレンジが好評で、大隅地域でも話題の花屋さんなのです。
ブーケやリースは贈り物やウェディングシーンでも大人気。植物ひとつひとつの個性を引き出したアレンジメントフラワーは洗練された芸術作品のようです。流木やシダなど、身近な植物を使って表現される作品には存在感があって、空間を彩やかにする力があります。「男の人にもお花の良さに気付いてほしい」との思いから生まれるデザインは、男女問わず植物の良さを堪能できます。ご自宅のインテリアとしてもおすすめです。
「店主が大きい作品、私が小さい作品をつくることが多いかな」と朋子さん。
巧大さんは躍動感と生命力を感じさせるアレンジ、朋子さんは小物を使った可愛らしいアレンジを担当することが多いそう。
「お店はまだ完成していないんです。ゆくゆくは自分で花も育てたいし、池田の山にある植物を使ってアレンジもしたい」。ストーリー性のあるお店にしたいと語る木下さんご夫婦。フローリストのお二人から発信される”植物のある暮らし”は印象的で、見る人を惹きつけます。
洗練されたデザインのアレンジメントフラワーを取り入れて、生活空間を華やかにしてみませんか?
山深く、歴史深く、神秘的な池田地区の特色を活かしたお二人のアレンジにご注目ください。
〒893-2302 鹿児島県肝属郡錦江町城元4915−2
友安麻里亜