錦江町の山奥からお届けする芋焼酎「池田旗山」。年に一度限定販売されるこの焼酎は、池田地区の活性化を目指して生まれた。
6年前、笹原政夫さんは地域にこれといった名物がないことに注目。池田ではサツマイモや米がよく採れることから、農家で連携をとり、池田を盛り上げようと芋焼酎をつくるプロジェクトが始まった。
原材料は地元産にとことんこだわる。サツマイモや米は全て池田で育ったもので、水も八三岳の伏流水を汲み出して使用するほどの徹底ぶりだ。焼酎のラベルデザインや商品紹介も全て地元の方の手作り。池田の人々の思いと奮闘が結晶になったもの、それが芋焼酎「池田旗山」だ。
発売当初から数量限定で展開される芋焼酎「池田旗山」。6年経った今も市場に出回らないことから、町では”幻の焼酎”とも呼ばれている。
それでも、たくさんの方に飲んでいただけるよう昨年から醸造量を2倍に増やし、今年も一升瓶1500本を生産予定(5合瓶も同時に数量限定で販売)。「町の宣伝になれば」と生産者の思いもあり、ふるさと納税の返礼品としても提供している。その美味しさは地域を越えて県外へも広がりつつあるもようだ。
「池田旗山」は香り・味とも甘くスッキリしており、まろやかな口当たりが特徴。地域共同で原料をつくっているからこそ表現できる優しい味わいだ。癖が少ないので芋焼酎初心者にもおすすめしたい。
笹原さんおすすめの飲み方はオンザロック。焼酎の美味しさが一番際立つそう。
池田地区を盛り上げようと始まった焼酎プロジェクト。風光明媚な池田の風景を思い浮かべながら、こだわり深い幻の地酒、本格芋焼酎「池田旗山」を堪能してみてはいかがだろうか。
友安麻里亜