地元のお母さんたちの手作りご飯が心に染みる食堂
鹿児島県大崎町野方。国道沿いに建つ「大崎ものづくり会館」の一角に、地域の人たちに長く愛されてきた食堂があります。
その名も「のがた食堂」。地元の女性たちが中心となって運営する、地域の憩いの場です。

「お店がないなら、自分たちでつくろう」
のがた食堂がオープンしたのは、2016年8月1日。
当時の野方地区では商店が減り、高齢者が気軽に食事や買い物を楽しめる場所が少なくなっていました。
「それなら、自分たちでつくろう」――そう立ち上がったのが、地元のお母さんたちでした。
熊本の農家レストランなどを視察し、かつて振興会が運営していたカフェの跡地を活用して開店。
代表の春田さんは「暇のあるおばちゃんたちが集まって始めたのよ」と笑いますが、今では地域になくてはならない存在となっています。

すべて手作り。ほっとする「おふくろの味」
のがた食堂の魅力は、何といってもすべて手作りであること。既製品は使わず、漬物や味噌まで丁寧に仕込まれています。

人気メニュー:唐揚げ・カレー・カツ丼
開店当初からの定番。家庭的で、どこか懐かしい味わいです。

手打ちそば(10月〜6月限定)
地元・大崎町で育てられた「さといずみ」の蕎麦粉を使用。香り豊かで、毎年楽しみにしているファンも多い一品です。

お弁当も大人気で、注文を受けてから調理するため、いつでも出来立て。
「コンビニ弁当よりずっといい」「やっぱり手作りは違う」と、工事関係者や近くのお寺・斎場を訪れる方々にも親しまれています。

直売コーナー:地元の方が持ち込む新鮮な野菜や、手作り雑貨が並びます。
食堂を超えた、地域の「交流拠点」
店内には、食事だけでなく人と人をつなぐ仕掛けがあちこちにあります。


キッズスペース:畳の小上がりにはおもちゃがあり、子ども連れでも安心。

ミニギャラリー 地域の方の絵画や作品展示も行われています。
かつては夏祭りや餅つき、クリスマスイベントなども開催され、地域が一体となって賑わいました。
現在は規模を抑えつつも、自然と人が集まり、世間話に花が咲く――
そんな「地域の茶の間」のような空気が今も流れています。

「みんなでつくったお店」
常連さんは口をそろえて言います。
「ここがあってよかった」「集まれる場所があるのが嬉しい」。
野菜を持ち寄ったり、忙しい時に手伝ったり。
立ち上げの時も、そして今も、関わっているのは地域の人たち自身。
その積み重ねが、「自分たちで作り上げたお店」という自負と愛着となって、のがた食堂を支えています。

実家に帰ってきたような安心感を
まもなく10周年を迎えるのがた食堂。
おしゃれなカフェとは違う、気取らず、やさしく、ほっとできる場所です。
大崎町を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

鹿児島県曽於郡大崎町野方6222-1