元禄元年(1686年)の江戸時代に大阪の摂津・河内・和泉から移住してきた人々が原野を開拓した荒佐野(あらさの)と呼ばれる地域が、大崎町野方(旧野方村)にあります。当時ススキで覆われた荒野を見ながらふるさとを思い返した移住者たちが「荒佐野」と名づけたといわれています。
その地域にある獅子隈山といわれる山頂に、移住を率いた摂津国の群奉行・出原次左衛門が三重県伊勢市の神宮から神霊を勧請して、元禄二年(1688年)伊勢神社を創建。明治三年火災にあい、明治六年に再建されたのが現在の本殿です。
明治八年に現志布志市有明町平野(旧野方村平野)にあった野方村社の照日神社と合祀され、神社名を「照日神社」と改めています。御祭神は、天照皇大神、八幡大明神、春日大明神、住吉大明神、熊野大明神。
境内には本殿拝殿、観音堂、創住記念碑、轟神社、稲荷神社、展望所などがあり、見どころは様々。以前は夫婦杉と呼ばれる大木が2本手を繋いでいるかのように並んでいましたが、現在は台風の影響で枝が折れたことにより根元から切り倒されています。
獅子隈山の山頂にある照日神社の拝殿へは急な階段を登るか、あるいは車で行くことも可能。拝殿まで行くと、さらにそこから階段を使ってパノラマビューを楽しめる展望所へも行くことが出来ます。
毎年3月第2日曜日には、「照日神社春祭り」が行われており、古くから伝わる神舞の奉納や歌謡大会・剣道大会があるほか、出店等が立ち並び終日大勢の人々で賑わいます。
〒899-8313
鹿児島県曽於郡大崎町野方2891-イ