まるぼうろは古くから鹿児島で親しまれてきたまあるい形の焼き菓子です。たくさんの製菓店がこのお菓子を提供する中でも、錦江町の『菓心 まとはら』のまるぼうろは鹿児島県内や東京でも大人気で、町でも自慢の逸品です。
そんなベストセラーのお菓子をつくるのは、真戸原睦男さん。お菓子の道60年の職人です。
真戸原さんがお菓子の道を歩み始めたのは、16歳のとき。錦江町の老舗のお菓子屋さんで20年修行した後、『菓子処 まとはら』を創業しました。
「お菓子でよかったよ。家の中の仕事だから、楽しみがある。今日はあれを作ってみよう、これを作ってみようって、自分でできるね。夢がある」と語る真戸原さん。お店に立たない日には自宅の畑で原料のサツマイモやヤマイモの栽培に取り組んでいらっしゃいます。生活とともにあるお菓子の美味しさを地道に探求することを楽しんでいるそうです。
まとはらのまるぼうろは、はちみつの濃厚な香りと口当たりの優しい甘さが特徴です。このまるぼうろ、実は焼きたてはサクサクとした食感で、時間を置くことでしっとり柔らかい食感になります。季節によって材料の調合を変え、いつも変わらない味を提供できるようにしているそう。定番のプレーンに加え、肉桂の香りがするものや米粉とお茶を使用したビーガンまるぼうろも開発されました。
そのまま食べてももちろん美味しいまるぼうろですが、生クリームやアイスをサンドするという食べ方も!アレンジ方法も多様で無限に味わい尽くせるという点でも、このお菓子が長く愛される理由には納得です。
甘い香りのする店頭ではまるぼうろをはじめ、かるかんやスイートポテトといった鹿児島ならではのお菓子が並びます。製菓作業の様子も垣間見ることができ、真戸原さんのお菓子への思い入れも伺うことができます。町への思いもさることながら、手作業で行われるお菓子づくりを目にすれば、きっとファンになること間違いなし。
まるぼうろはご自分用のお土産にはもちろん、贈り物としてもおすすめ!錦江町産のお茶と一緒に味わってみてはいかがでしょう?手間暇かけて作られるまるぼうろはひとつ口にすると、なんだかホッとした気持ちにさせてくれますよ。
鹿児島県肝属郡錦江町城元815
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友安麻里亜